無症状者の感染拡大

無症状者の感染拡大

知り合いの先生(大阪市 オノダクリニック)から、Ct値16で、無症状者の知らせをもらいました。
最近は、感染力が強い(イギリス株→インド株)と言われていますが、Ct値も低くなっています。

しかし、国の方針は、無症状なら10日で隔離解除です。
しかも、入院していても、PCRの再検査もせず、退院させる医療機関もあります。
(PCR陰性を確認する責任感が強く、優秀な病院もあります)
この病院の医師は、『10日間の隔離で法的に問題ない』
『PCRは死菌も陽性になるので再検査しない』と言っているようですが、
法的でなく、『ガイドライン』では問題ないと説明すべきで、、
PCRに関しても、『感染研の感度に換算して、35以上感染のリスクが非常に低い』とは
説明すべきです。
多分、PCRの再検査を否定するのは、PCRに詳しくないか、面倒くさいのでしょう。

この『ガイドライン』が曲者です。
全体のコンセンサスを経ているものばかりではなく、
また一部の医師が作成しているので、迷惑している代物です。
あくまで、『参考程度』のものが、いつしか『錦の御旗』扱いで、治療のために、
苦しんで、考える医師が減ってます。
『ガイドライン通りなら良し』→『ガイドライン通りなら訴訟に勝てる』という事の弊害です。

長野市でも、インド株が猛威ですが、10日程度の隔離、PCR確認なしで、職場復帰です。
患者も、解除時の再検査では、陽性確実なので、拒否するようになります。
この患者は、他人に感染させる可能性がありますが、国のガイドラインでは、
問題がないので、保健所も実情を知りながら、どうしようもありません。

インド株などの感染力が強い変異に対しても、同じ隔離期間で、PCRの確認もせず、
放置するのは、大変危険です。早急にガイドラインを変えるべきでしょう。