■言いたいことを言っちゃえ

最近診療していて腹の立つことを言っちゃいます。

当院では、お受けできない、診察をお断りする患者さんがいます。医師ー患者の関係は、信頼があって、成り立ちます。それができないケースでは、治療になりませんので、診療を回避しています。
具体的には、
1.インフルエンザの子供がいても、「私が先」と順番を譲る気持ちのない方、
  ⇒以前そのような70歳以上の老婆がいました。
   人間の姿はしていますが、醜い魂の持ち主だと思います。

2.老人だから大事にされて当然と思っている方
  ⇒年を取ったからと言っても、何もえらくありません。
    どのように生きてきたかが大切です。

3.団塊の世代に多いのですが、「権利」ばかり主張する輩。
  ⇒権利を主張する前に、社会に対してどんな貢献をしたのと聞きたい!
   共存、相互扶助の精神はないのでしょうか。バブルのころは、お金さえ払えば、
   どんな無理も効くと思っている輩が、病院にも来ました。
   ドクターショッピング、過剰な病気に対する神経症の方もいますが、
   あまりに過剰な場合は、「自分で医師になり、自分を治療すること」を勧めています。

4.患者さんの中には、人に言えない苦しみを感じて生きている方も多くいます。
  家族の病気、事故、経済的困窮、離婚、色々な悩みを、診察中に吐露し、
  「楽になった」 とおっしゃって帰っていきます。
  心が軽くなることが、体の健康の一歩です。
  おかげで、私に皆さんのストレスが溜まっています。

5.フィギアスケートの町田樹選手。突然の引退宣言。この年で、将来のことを考えての決断。
  「すごい!」の一言です。
  timshel『汝、治むることを能う』=「自分の運命は自分で切り開くこと」という
  意味だそうですが、これにもう気づいています。
  「天は、自ら助けるものを助く」なんてのもありましたよね。
  当たり前のことですが、「どうにかなる」と思っている人が、大半ではないでしょうか。
  どうにもならない事を認めたくないのでしょうね。
  戦争の時も、組織、国家は、個人を守ってくれないことは、歴史が証明しています。

6.大人と子供の違い?
  ⇒内も違いはないと感じます。ただ年を重ね、20歳以上を成人、その後青年、壮年、
   老人と呼称が変わるだけです。忘れていましたが、老化して、病気が発症しますね。
  精神年齢、教養は、加齢では身に付きません。
  若年でも常識があり、哲学を持って生きている人もいれば、
  老人でも「しょーもない」方もいます。私は「糞便製造機」と呼んでいます。
  (差別用語だったら、すみません)

  人間の平等とは、その生き方、生きざまを持ってして、平等に扱うべきで、
  猫も杓子も平等だというのは、屁理屈です。
  生まれたときは、平等ですがね。
  ⇒ですので、参政権は16歳からでも良いのではないでしょうか?
  逆に、年金15年もらった80歳からは、不要かなと感じます(80歳以上の方には失礼!)。
  だってその後の社会に対して、責任は取れないですよね。
  特に、軍事的危険、原発の危険、様々な危険が増えてくる将来です。
  町田選手のように、自分で真剣に考えることができる人々が増えることが、
  重要ですね。

7.王道と覇道
  金がある、地位がある、軍事力がある。これらを使って、他人を組み従えるのは、
  覇道ですね。長続きしないでしょう。
  王道は、理を持って、法を持って、導く道だと思います。
  日本は、王道を歩きたいと思うのですが。
  ジニ係数も高く、隠れ貧困率が増加し、人口減少、老人化の日本。
  子供たちに質の高い教育を受けさせるのが、王道ではないでしょうか。
  隣国の覇道に付き合う必要は感じません。国(政治家)のメンツより、国民の幸せです。
  そのための民主主義ですから。


  「医者のくせに、受診を断るとは何事か!」とお叱りの方もいると思いますが、
  そんな医者は受診しないことです。

  人それぞれ、職業があり、住居があります。
  それぞれの地域では、皆が協力して生きてきたはずです。
  個人情報保護法以降、そのコミュニティーが徐々に希薄になり、モラルが低下して、
  攻撃的な社会になりつつありますが、一つも良いことはありません。
  医師という職業も多々ある職業に一つで、社会での分担の一端でしかありません。
  自分が24時間働いているのなら、医師にも24時間勤務を要求しても良いでしょう。
  自分が、どんな客の要望にも応えていれば、医師にも要求してよいでしょう。
  どうですか?
  と、自戒を込めて、つれづれに書いてしまいました。