透析液中のばい菌がいないことと、死滅した菌の破片であるエンドトキシンが測定感度以下 であることが、必要条件です。 しかし、このエンドトキシンが感度以下というのが、曲者です。 現在測定は、生化学工業や和光純薬などのメーカーの機械を使用して行っていますが、 0.001EU/ml以下であればOKです。 これはある意味、かなり幅があります。 今年のHDF研究会で、滋賀医科大学、外科学講座の小幡先生が、0.0000048EU/mlまで、 測定できることを発表されました。 現在、当院の透析液を測定していただくことになっていますが、測定感度以下でも 臨床データや患者の状態に関連性がわかる可能性があります。 また、施設間の差異がわかるようになるということでもあります。 エンドトキシンは低ければ、低いほど良いのです。 エンドトキシンを低下させるには、RO装置(純水作成装置)や供給装置や コンソール(患者横の透析機械)の日頃の消毒に加え、 実は一番大事なのが、『配管』です。すなわち、盲点で、患者さんは見えませんよね。 建物の中ですから。 通常は、塩化ビニール管で、配管しますが、当院は抗菌ホースを使用しています。 数年前に、ホースを全部交換しましたが、中はきれいで、 塩化ビニール管のような汚染は見られません。 また、塩化ビニール管は、建物を壊さない限り交換はできませんよね。 そのほか、水の分子を小さくして、ぬめりを発生しないように、磁気発生器を使っています。 (ハイドロトリータと言います:NASA発明) 当時は???と思いながら、数百万で購入してみましたが、効果はあったと思います。 当院は、オンラインHDFを初めて14年目ですが、保険適用前からオンラインHDFを行っている 施設は、色々工夫していると思います。 |