■このコンソール(透析機械)は従来どうり、血液透析濾過を行える上に、以下の利点があります。


1.透析前のダイアライザーの洗浄が現在の生理食塩水1000ccからほぼ3〜4倍の透析液で行えるため、製造段階の薬液等をほぼ完全に除去できると思われる。


2.透析液回路がやや太くなるため、静脈圧が低下する。これは返血側の針先から自己血管内へのジェット流が軽くなり、血管にやさしい可能性がある。


3.返血時間が短縮され、また、B型肝炎、C型肝炎を移したり、移されたりする機会が大幅に低下する。


特に3番の《院内感染》は、命に関わることも多く、非常に優先度の高い問題です。現在多くの医療機関では、B型肝炎の検査をHBs抗原で行っていますが、これでは不十分で、キャリアー(保菌者)を見逃しており、当院ではHBc抗体でチェックをしています。またHBs抗体陰性者は、防御抗体であるHBs抗体が陽性になるまで、ワクチンを接種しております。(有料ですが、肝炎にかかりたくなければ接種してください)